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イコール・ライツ 平等の権利 |
ピーター・トッシュのセカンド・アルバム。音がきれいに整理されしっかりとした作りの作品。曲のトーンは少々暗めだが、強い意思の存在する音である。ただその中でもキーボードのアール・リンドのプレイが光る。彼の音に切れ味鋭いスライ・ダンパーのハイハットが絡みロビー・シェイクスピアの落ち着きながらもどこか哀愁を帯びたベース。後年ブラック・ユフルーにて花開いたオリジナルな音がここにある。詩はあくまでもジャメイカや世界での黒人抑圧に対する怒りが中心。その中に彼自身の代名詞となるSTEPPING RAZORのかっこよさが目立つ。また途中ダブぽい音になるところなどは演奏面でのスライ&ロビーのイニシアティブによるところなのかもしれない。プロデュース自体はピーター・トッシュ自身。APARTHEIDの冒頭における銃声はいまだ解決されない人種差別の象徴の音なのか?内容はすばらしく、レゲエという音楽の構造を知るにももってこいの作品です。レゲエは夏のバカンスの音楽ではなく極めて戦闘的な背景の下に生まれた音楽であるということを再認識させられる作品です。
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曲目 |
1.GET UP STAND UP
2.DOWNPRESSOR MAN
3.I AM THAT I AM
4.STEPPING RAZOR
5.EQUAL RIGHTS
6.AFRICAN
7.JAH GUIDE
8.APARTHEID
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